今回ご紹介するETC2030年問題というのは、2017年10月に国土交通省と高速道路株式会社6社と一般財団法人ITSサービス高度化機構から発表されているETCのセキュリティ規格の変更に関する問題です。
切り替わる時期の詳細はまだ未定ですが、使えなくなる機種も2022年問題の時よりも多い為、2030年問題の方が影響が大きいと言われています。
そんな新セキュリティ規格対応機種の見分け方等についてご紹介していきますのでご一読くださいませ。
以前ご紹介したETC2022年問題は電波を効率的に使う為に一部の機種が使えなくなるという内容でした。
合わせてご覧ください。
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この記事はこんな方へ
- ETC2030年問題って何?
- 使えなくなる機種があるの?
- 新旧セキュリティ規格の見分け方は?
ETC2030年問題? 新セキュリティ規格とは
現行のETCに関するセキュリティに問題が発生しているのではありませんが、決済情報の保護や盗聴、改ざん等の不正防止のセキュリティ向上の目的の為、遅くとも2030年までに新セキュリティ規格へ移行する予定です。
その移行に伴い、使用が出来なくなる機種があるというのがETC2030年問題です。
また、2030年より前にセキュリティ上の問題などが発生した場合、変更時期が早まる可能性もあるとの事です。
旧セキュリティ規格の機種だと何が問題?
まだ数年先で、移行の期日も決まっていないので問題点についての情報も多くはありません。
国土交通省のHPでは旧セキュリティ規格の機種は「お客様のETCでの決済情報を保護できなくなる可能性があるため使い続けることはできません。」と記載があるのみでした。
いずれにせよ近い将来旧セキュリティ規格の物は使えなくなるとの事なので、ご自身の使用しているETC車載器が新セキュリティ規格に対応しているか確認しましょう。
新セキュリティ対応機種の見分け方
主に書類(取扱説明書・保証書・車載器セットアップ申込書・車載器セットアップ証明書)に記載されている車載器管理番号で見分ける方法と、車載器に印刷されているマークで見分ける方法があります。
車載器管理番号で見分ける方法
車載器管理番号とは、車載器ごとにメーカーから付番された19桁の識別番号の事を指します。
車載器管理番号が「1」始まりであれば新セキュリティ規格対応です。
ETC車載器の識別マークで見分ける方法
出典:国土交通省ホームページ
新セキュリティ規格対応の車載器は、下記のどちらかです。
- 「ETC」のロゴの付近に「●●●」のマークがある。
- 「ETC2.0」のロゴがあり「■」のマークが無い。
因みに「DSRC ETC」のロゴがあるのは旧セキュリティ規格の車載器です。
分からない場合はディーラーやお店に相談を
上記の紹介でイマイチ分からない場合はディーラーやカー用品店等のスタッフに現物を確認してもらって下さい。
購入に関してはまだまだ新旧の規格の物が混在して販売されておりますので、新セキュリティ規格対応の車載器かスタッフによく確認してから購入するようにして下さい。
セットアップ作業の問題もありますが、ご自身でネット販売を利用して購入する場合は特に注意して、新セキュリティ規格対応の物かどうか確認してから購入するようにして下さい。
~まとめ~
- 新旧セキュリティ規格は書類に記載の車載器管理番号か車載器に印刷されているマークで判断します。
- 旧セキュリティ規格の車載器を使用し続ける事での罰則や問題点もまだ明確にはなっておりませんが、「ゲートが開ない!」というトラブルが起きないとも限りません。
- ETC2030年問題とは言いつつも、早まる可能性もあるので注意が必要です。
まだ新セキュリティ規格対応の車載器ではない方は前以て準備しておきましょう。
あなたのカーライフが少しでも良くなります様に。
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