2022年5月12日にスバル初のSUVタイプのEV(電気自動車)SOLTERRA(ソルテラ)が日本向けに発売されました。
これはトヨタと共同開発された新型EVでトヨタでの名称はbZ4X(ビーズィーフォーエックス)
今回はソルテラの気になる燃費、航続距離、補助金、サイズ感、グレードの違いについて考察してみました。
現在、トヨタbZ4Xとスバルソルテラではリコールの届け出がされており、詳細確認中で対応についても準備中です。その為、試乗・新規での申し込みが一時停止されています。
このリコールの件については恒久対策が決まりましたので2022年10月6日に生産元であるトヨタより再度届け出がありました。
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スバル SOLTERRA(ソルテラ)
出典:SUBARU
スバルとトヨタが共同開発したEV(電気自動車)SOLTERRA(ソルテラ)。
名前の由来はラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と、「大地」を意味する「TERRA(テラ)」を組み合わせた造語です。
EVの機能性とSUVの逞(たくま)しさを兼ね備えたまったく新しいスタイルです。
トヨタのbZ4Xについての記事も書いておりますので合わせてご覧ください。
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気になる充電スポットは全国で21000カ所以上
EV車の購入を考えた時に1番気になるのが充電スポット、充電設備です。
充電スポットは2022年3月の時点で全国に約21000カ所以上あり、今もなお急速に整備が進んでいます。
どんな所に設置されているかというと、EV車を販売しているカーディーラー、コンビニ、商業施設、宿泊施設、道の駅、SA・PAです。
次のサイトで全国の充電スポットを確認できますので、お住いの地域の充電スポットが気になる方は調べてみて下さい。
GoGoEV EV充電マップ
家庭用のEV充電設備を導入するとなると…
先ず戸建てではない場合に設備の導入となると、不動産管理会社や住人との話し合いになるのでなかなかに難しいです。ここでは戸建ての場合に絞ってお話させていただきます。
EV車に乗らない時はご家庭で充電できないと何かと不便・不安ですので、やはりご家庭での充電を考えます。
EV車は普通の100Vのコンセントでは充電できない為、専用のEV充電器を購入する必要があります。
そのEV充電器本体が3~10万円位で、工事費はご家庭の状況によって変わるので電気工事の業者に見積りが必要です。
特に200Vの電圧が家まで引かれているかどうかや契約アンペアを増やす必要があるかどうかも要確認事項です。
補助金はどれくらいもらえるの?
車を購入しようとした場合ソルテラは各種補助金の対象車ですが、どのくらい補助があるのかまとめてみました。
国の「令和3年度補正予算『クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金』・令和4年度予算『クリーンエネルギー自動車導入促進補助金』」が85万円。
自治体の補助金(自治体によって異なるが、東京都で個人の場合)は45万円。計130万円です。
※これらの補助金は申請額が受付金額に達し次第終了となるうえ、額面も暫定的な金額になりますので補助金申請前にご確認ください。
その他、エコカー減税も対象です。
グリーン化特例自動車税(登録翌年度)が18,500円減税(75%減税)で、エコカー減税は重量税が30,000円減税(100%減税)です。環境性能割は非課税です。
気になる航続距離、燃費、充電時間、バッテリーの保証は?
一充電走行距離(航続距離)
出典:SUBARU
エコモードでの一充電走行距離
グレード | ET-SS(FWD) | ET-SS(AWD) | ET-HS(AWD) |
走行距離 | 567km | 542km | 487km |
実際の走行は気象、交通状況、運転方法などの環境によって大きく変わってきます。
今までのガソリン車の常識では、高速道路はストップアンドゴーが無いので下道と比べて燃費は良くなる傾向にありますが、ことEV車に関しては逆になります。
というのもEV車やハイブリッド車はアクセルオフの時に回生ブレーキといって、減速時に電気を回復するシステムが導入されています。
その為基本的にはアクセルを踏みっぱなしの高速道路では回生ブレーキが介入する事が少なくなり、電費が悪くなる一方なのです。
EV車を購入検討中の方、既に乗り始めておられる方は高速道路ではご注意下さい。
また、ガソリン車で1番燃費が悪くなるのがエアコンの使用で、これはEV車にも言えます。
実際EV車も同様で、エアコンのスイッチを入れると途端に残りの航続距離が減ります。
無理をしない程度に窓を開けて外気を取り入れたり、ブランケットを使用するなど工夫すると電費が良くなります。
バッテリーの充電時間
さて、電気を使う方は先程の表の通りですが、電気を回復する方=充電時間はどのようになっているのでしょうか。
150kW出力の急速充電器を使うと約30分で、90kW出力の急速充電器の場合、約40分で満充電量の80%まで充電できます。
ソルテラは右側の充電ポートが通常充電用で、左側の充電ポートが急速充電用となっています。
急速充電器の仕様、周辺の環境温度、バッテリーの残量によって充電時間や充電可能容量が異なる場合があります。
バッテリーの保証は?
駆動用のリチウムイオンバッテリーの保証ですが、容量(初期容量70%以上)を8年間(走行距離16万kmまで)保証となっています。
サイズとグレードの違いについて
■全グレード共通
全長×全幅×全高(mm) | 4690×1860×1650 |
---|---|
室内長×室内幅×室内高(mm) | 1940×1515×1160 |
最低地上高(mm) | 210 |
乗車定員(名) | 5 |
最小回転半径(m) | 5.6 |
総電力量(kWh) | 71.4 |
SUVという事もあり、大きさは現行フォレスターの標準モデルと近く、フォレスターの外装が(4640×1815×1715mm)、室内が(2100×1545×1270mm)となっています。
ソルテラの室内が若干狭いのは床下に大きなバッテリーを搭載しているのが原因の一つとなっています。
■グレードの違い
車種 | ET-SS(FWD) | ET-SS(AWD) | ET-HS(AWD) |
---|---|---|---|
車両重量(kg) | 1910 | 2000 | 2030 |
一充電走行距離(km) | 567 | 542 | 487 |
最大出力[kW/rpm] | 150(203.9ps) /5379-7500 | 160(217.5ps) /4535-12500 | 160(217.5ps) /4535-12500 |
最大トルク[N・m/rpm] | 266(27kgm) /0-5379 | 338(34.5kgm)/0-4535 (前後合計) | 338(34.5kgm)/0-4535 (前後合計) |
メーカー希望小売価格 (消費税10%込)(万円) | 594 | 638 | 682 |
出典:SUBARU
筆者が特に良いと思ったのは、ディスプレイの表示に従ってスイッチ操作を行う、アドバンスドパークと呼ばれる駐車支援システムが全車装備されているという点です。
カメラとセンサーを使ってステアリング・シフト・アクセル・ブレーキの各操作を車両が制御します。
また、ET-HSのグレードはスマホの専用アプリで車外から遠隔操作できるリモート機能があります。
狭い所での荷物の積み込みや人の乗降に威力を発揮します。
【購入を検討されている方に注意】
OPでルーフにソーラーパネルを付ける事ができた、ソーラールーフ装着車についてですが、
生産可能な上限台数に達したためご注文受付を終了いたしました。とのことです。
~まとめ~
SUBARU初のSUVタイプのEV車ソルテラですが、動力性能はAWDモデルの前後モーター全体で約217馬力・34.5kgmと、WRX等のスポーツカーをイメージすると控えめな印象があります。
しかしながらモーターの特性はエンジンと比較して瞬発力があるので数値以上のトルク感を体感する事ができます。
充電設備に関しては全国で増えつつあるとは言え、その場所に1台分だけ…。という所がまだまだ多く早急にインフラの整備が求められます。
ここで初めて触れます、センターコンソールのボタン1つで切り替えが出来る、Sペダルについて。
他メーカーではワンペダルと呼ばれる、アクセルペダル1つで加減速を調整できるシステムは、スバルとトヨタは完全停止までは制御しないそうです。つまりこれから停止しようとする際、最後はブレーキペダルを踏む必要があるという事です。
色々と特徴をご紹介してきましたがまだまだこれから期待が高まるソルテラ。
環境やライフスタイルに合致する方は少ないのかもしれませんが、試乗車が配備されたら1度乗ってみるのをお勧めします。
【リコールのお知らせ】※2022年7月上旬現在、スバルのソルテラとトヨタのbZ4Xにリコールの届け出がされており、詳細確認中の為に、修理対応等も準備中です。
申し込みや試乗も一時停止しておりますので、ディーラー等お店にご確認したのちにお出かけください。
このリコールの件については恒久対策が決まりましたので2022年10月6日に生産元であるトヨタより再度届け出がありました。
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あなたのカーライフが少しでも良くなります様に。
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