新年度から社会人の仲間入りを控えている方へ、新たな環境では車の免許が必要になる方も多いのではないでしょうか。
普通に教習所に通って免許を取得するよりも短期間で費用が安い合宿免許という選択肢もあります。
ここでは合宿免許に必要な費用の相場や対応している教習所、宿泊環境、メリットデメリットについてもご紹介します。
新しい環境への準備で忙しい中、免許取得にかかる時間をギュッと凝縮して、費用も抑えて有効活用していく一助になれば幸いです。
※今回は普通自動車運転免許に関してのご説明をしております。その他の種類の免許に関しては期間や費用が異なる為ご注意ください。
こんな方に
- 合宿免許ってどんなもの?
- 費用、期間はどれくらいかかるの?
- メリットやデメリットも知りたい
- 女性だけでも大丈夫?
- シングル部屋もあるの?
合宿免許の特徴
合宿免許とは「合宿」という言葉の通り、免許取得に向けて一定の期間、宿泊施設のある教習所で技能や学科教習を集中して受ける事です。
学生時代の部活やサークルの様に1日、1日集中して技能教習や学科を受ける事で時間を有効に使う事ができるので新生活が始まる前に取得しておくことができます。
ただし、宿泊施設が併設されている教習所のみとなりますので、どこでも合宿免許を利用できるわけではありません。
合宿免許の費用
合宿免許の費用は通学して取得するよりも安く設定されている事が多くあります。
通常、通学して免許取得する際の費用は「入学金、申請料、教本代、教習費用、検定代、写真代」
(教習所によって言い方が異なるので、それぞれがまとめられている事もあります)が必要となり、普通免許の概算で約30数万円程度となっております。
なぜ合宿免許の方が安い事が多いのか
一方合宿免許の場合は上記の費用の他に宿泊費、食事代、交通費が含まれていますが、上記の通学での費用よりも数万円~10万円程安く設定されているプランもあります。
それなのになぜ費用が通学よりも抑えられているかというと、教習所側でスケジュールを管理し易いからです。
教習所運営において一番の無駄が、学科や技能講習のキャンセルによって職員のコマが空いてしまう事です。
合宿免許であれば均等に空きが出ない様に教習所側でスケジュール管理でき、無駄なく効率的に運営できる為、通学よりも安くなっている事が多いのです。
もう1つ安くできる理由があって、それは教習生の回転が早いというところにあります。期間については後で詳しくご紹介しますが、合宿だと約2週間で免許が取得できるので、その分教習生の入れ替わりも早く、効率よく運営できるからなのです。
安く設定されている理由はその他にもあり、合宿免許を利用できる教習所が地方に多くあるという事です。
土地や物価の安い地方に限定する事で建設費や運営費を抑える事ができ、結果、教習生の費用にも反映されるという事です。
地方の地域貢献という観点からも、近隣の宿泊施設や温泉などから協力してもらえるので割安のサービスを受けられるケースもあります。
合宿免許の費用に含まれるものと含まれないもの
合宿費用に関連して、費用に含まれないものがあり、別途準備が必要な出費がある点にご注意いただいて、申し込みをする教習所に確認をしてほしい項目があります。
費用に含まれるもの
教習所によって言い方が異なる場合があります。大まかには下記が費用に含まれることが多いですが、
事前に教習所に確認するようにしましょう。
- 入学金
- 技能教習料金
- 学科教習料金
- 技能検定料(修検および卒検)
- 交通費(プランによって異なります)
- 宿泊費
- 合宿時の食事代
費用に含まれないもの
基本的には以下が費用に含まれない事があります。
- 仮免受験料
- 仮免交付料
- 追加講習や追試があった場合の試験代
- 食事が付かないプランの場合の食事代
合宿免許料金の支払いについて
支払い方法については教習所によって異なりますので、こちらも確認が必要です。
例を挙げると1.現金振り込み、2.ローン(分割払い)、3.クレジットカード(一括払い)、等の支払い方法があります。
出費を抑える方法
閑散期を狙う
教習所によって多少異なるのですが、教習生の少ない閑散期は教習生を集めたい為、各料金を安く設定している場合が多くあります。
期間としては学生さんの長期休暇を外した4月から7月中旬、9月下旬から12月上旬ころにリーズナブルなプランを設定している教習所があるので事前に確認してみてください。
宿泊のプランを見直す
こちらも教習所によるのですが、宿泊のプランは種類があってそれぞれ売りにしている内容が異なります。
必要最低限でリーズナブルなプランや、逆に少し料金を高く設定している代わりに手厚いサービスを売りにしているプランもあります。
例えば自炊やコンビニなどのお店を利用する食事なしのプランはリーズナブルなだけでなく、アレルギーや好き嫌いがある方にも選ばれています。
また、宿泊する部屋についても、他の教習生と同じ部屋になるプランはシングルの部屋よりも割安に設定されている為、より費用を抑える事ができます。ご友人やカップルの方など、一緒に申し込むと割安となるプランもあるので確認して利用してみて下さい。
合宿の期間
教習所により多少カリキュラムが異なりますが、普通免許の場合、MT車で最短16日間~(AT車は14日間~)、
普通二輪はMT車で最短8日間~(AT車は7日間~)位となっております。
こだわりの宿泊環境
一昔前は合宿免許と聞くと色々不安があり、躊躇してしまう事もありましたが、
現在は食事が充実していたり、温泉が安く利用できたり部屋のセキュリティ対策など女性も安心して利用できる手厚いサービスが行き届いているプランも多くあります。
「女性におすすめ」の合宿免許
※写真はイメージです。
合宿での不安要素は他の教習生との宿泊環境が大きいのではないでしょうか。
そんな中、該当する教習所は限定されますが、オートロックや管理人在中等でセキュリティに気を配った教習所、食事面や設備面に力を入れている教習所もあるので安心して利用できます。
特に女性に人気なのが、寮の入口だけでなく女性棟入口にも、カードキーによるセキュリティが完備されていたり、完全独立の女子寮、24時間管理システムがあったりします。
人数分のドレッサーの付いた広々と場所や、清潔な洗面所、男女別々のランドリールーム、wifi完備、フィットネスルームの利用が可能など。
食事面に関しても、ご自身で量や種類を調節できるバイキング形式をとっている施設もあります。
全てを網羅しているわけではありませんが、安心して利用できる合宿免許もありますので、是非気になるプランを探してみてください。
こだわりから合宿免許のプランを探すには合宿免許のマイライセンス
合宿に必要な物
書類関係 …忘れると入所できません。
・本籍地記載の住民票、
・本人確認書類(●健康保険証 ●パスポート ●住民基本台帳カード のいずれか)
・眼鏡、コンタクトレンズ
普通車・自動二輪・大特の免許取得場合…片眼0.3以上 両眼で0.7以上(眼鏡・コンタクト使用可)が必要ですが、眼鏡などを使用して規定以上であれば問題ありません。
入校する時に必要な持ち物
・印鑑(朱肉を使って押印するタイプの印鑑)
・筆記用具・運転しやすい服装や靴
・着替え、パジャマ(相部屋ですとスウェットやジャージを使用する方が多いです)
・洗面用具・健康保険証(病気やケガの際に)
・お金、キャッシュカード
普通車、大型車、中型車、二種免許取得で仮免許が必要になるプランの方は、仮免許受験料1,700円、仮免許証交付料1,100円
食事なしのプランの場合は食事代も必要になりますが、事故防止の為にも必要以外の大金を持たないようにしましょう。近くのATM等を利用する事もできます。
あると便利
・マイバッグ(部屋移動の際に、A4サイズが入るものが便利です)
・スリッパ(衛生面から、備え付けは気になる方に)
・コンセント(相部屋でも個室でもあると便利です)
・マスク・常備薬・折りたたみ傘
合宿免許のメリット・デメリット
メリット
合宿免許は短期集中のカリキュラムなので合格率が高くなる傾向にあります。
費用の所でもご紹介しましたが、立地条件や集中したカリキュラムの為、費用が通学よりも安く設定されています。あらかじめカリキュラムが組まれているので予約やスケジュール管理が不要なので安心です。
中には合宿の施設の付近に温泉があったりして地元を離れてプチ旅行気分を味わえる環境もあります。
デメリット
これは通学も同様ですが、自己都合の急なキャンセルは追加料金が発生します。
普通車の場合約2週間、まとまった時間を遠く離れた場所で過ごす必要がありますが、原則としてこの期間の一時帰宅はできません。
合宿の宿泊施設と教習所が離れていて、移動手段にバスや電車などを使う場合は乗り遅れには特に気を付けましょう。支持されている時間に間に合わない場合はキャンセル扱いになる場合があります。
~まとめ~
- 費用
宿泊プラン、食事の有無、入所時期によって異なるので事前に確認が必要となりますが、普通免許のMTで大体26~32万円位です。
学生さんの長期休暇中の時期を外すと安くなる傾向にあります。 - 期間
普通免許の場合、MT車で最短16日間~(AT車は14日間~)、
普通二輪はMT車で最短8日間~(AT車は7日間~)位が目安となります。 - 選べるこだわりの環境
一人部屋、相部屋、女性寮、セキュリティ対策、Wi-Fi完備、バイキング形式の食事など、こだわりのプランを売りにしている教習所もあります。
あなたのカーライフが良くなります様に。
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