ワイパーの劣化は雨の拭きすじが残って危険なだけでなく、拭き残しが酷い場合には車検にも通りません。
定期的に交換が必要なのですが、ワイパーブレード、ワイパーゴムには形状、サイズ、種類(拭き味)の違いがあります。
特に変えゴムは異なる形状の物は装着できないので車種毎の適合を確認する必要があります。
ここではワイパーブレードやワイパーゴムの購入時に失敗しないよう、注意すべき点について紹介します。
この記事はこんな方に読んでいただきたい
- ワイパーの拭き取りが甘く、拭きすじ・ムラが出てきた。
- ワイピング時にギュッギュッ、ダダダ等の異音がする。
- ワイパーの種類によってどんな違いがあるか知りたい。
- 購入時に間違えないか不安
ワイパーゴムの形状
ワイパーゴムの断面のは幅や形状によって多くの種類があり、異なる形状の物を買ってしまうとブレードにはまらないので使用できません。
車種・年式によって異なるので車検証に記載されている車の形式と年式をメモって、メーカーのHPや店頭で必ず適合を検索して下さい。
断面図の形状によっては付かない物も
ワイパーのメーカーのHPを見るとシリーズによっては断面図の種類が10種類以上出てきます。
形状が同じでも幅が異なる場合があるので要注意です。
幅に関しては有名なワイパーのメーカーのHPをざっと2社見ただけでも下記の様な違いがありました。
中には「それって誤差の範囲ですよね?」ぐらいの違いの物もありましたが…(汗)。
断面図の幅
- 5㎜
- 5.6㎜
- 6㎜
- 8㎜
- 8.6㎜
- 9㎜
- 10㎜
- 10.2㎜
側面から見た長さも車種・年式によって異なる
側面から見た長さはシリーズによって異なるのですが、195~750㎜まで幅広く、25㎜ごとに刻まれています。
車種・年式によって異なるので購入前に確認が必要です。
リヤワイパー等に設定が無い場合があり、少し長めを購入してカットして使用するタイプの物もあります。
ワイパーゴム、ワイパーブレードの種類
ワイパーの種類は、通常の物から付加価値が付いた物まで意外と種類がありますので紹介していきます。
ワイパーゴムの種類の違い
コストを抑えたスタンダードタイプ
天然ゴムを素材として使用した物が多く、スタンダードなアイテム。一般的に純正で付いているゴムで価格もリーズナブルです。
デメリットとしては、下記のグラファイト使用のゴムを使った場合と比べてガラスに施工している撥水コーティングの持ちが悪くなります。
また、ガラスに施工した撥水コーティングと相性が悪いとビビる事があります。
異音やビビりを抑えたグラファイトコーティングタイプ
天然ゴムの表面にグラファイトと呼ばれる素材でコーティングされていて、摩擦係数を下げる効果があります。
ビビりや異音が軽減されますのでガラスに撥水コーティング施工されている方はこちらを選ぶと良いでしょう。
グラファイトとは炭素に高熱処理を施した物で、黒鉛とも呼ばれています。
交換時に素手で作業すると鉛筆の芯を触った感じに指が黒くなりますのでニトリル手袋等を使うと良いです。
表面のコーティングだけでなくゴム自体に練り込まれている物もあります。
同様の効果が期待できるモリブデンという金属の細かい粒子を同時に用いて効果を上げている商品もあります。
ワイピングで撥水コーティング効果
シリコンゴムを素材としているアイテムで、ワイピングすることによって撥水コーティングが施されます。
同時に上記のグラファイトが使われている物もあり、ビビり、異音が出ずらいアイテムとなっています。
乾燥した状態で5分位ワイピングしてコーティングを施すタイプと、そもそも撥水コーティングを施工していてそれを長持ちさせる事を狙ったタイプがあります。
それぞれはコンセプトの違いです。
ワイパーブレードの種類の違い
対応車種の多いトーナメントタイプ
ワイパーブレードを外して横から見た時に先の画像の様にトーナメント表の様になっているタイプ。
対応車種が多いのが特徴です。
金属でできていて、比較的古い年式の車に装着されている場合が多く、古い物は錆が発生している事もあります。
スタイリッシュなエアロタイプ(デザインワイパー)
ブレード自体がエアロパーツの様な形状をしており、写真の矢印の様に走行風が浮き上がり防止に効果があります。
デザインワイパーとも呼ばれ、見た目のカッコよさも狙っています。
素材は樹脂を使用しているので錆びませんが、長年紫外線にさらされていると白っぽく変色してきます。
融雪剤対策が施された雪用ワイパーブレード
降雪時のワイピングは雨と比べるとモーターへの負担が大きくなりがちです。
雪用ワイパーはモーターへの負担が軽減されるよう、より軽量に作られています。
ゴムの部分はガラスへの凍結、氷着を軽減するためにコーティングされている物が多くあります。
ブレードの金具の部分は強さのあるステンレスが使われていて、さらに防錆の為に低温に強いゴムでカバーされています。
拭き取りのゴム部分は商品によって交換が不可の物もありますので、購入時に要確認です。
冬季中の降雪地域では凍結防止用の塩化カルシウムがしばしば路面に撒かれています。
それが他車の巻き上げによって飛び散るので、雪用のワイパーブレードは防錆の為にカバーされています。
~まとめ~
- ワイパーゴムの形状、幅、長さには様々な種類があり、車種・年式によって異なるので、ワイパーのメーカーHPや店頭の適合表で確認が必要です。
- ワイパーゴムの種類にはランニングコストに優れるスタンダードから、異音やビビりを抑制するグラファイト、撥水コーティングを長持ちさせたり簡易的に施工したりできる物があります。
- ワイパーブレードの種類にはコストに優れたトーナメントタイプ、スタイリッシュなエアロ(デザイン)タイプ、雪に強く、ブレードが錆びにくい雪用ワイパーがあります。
あなたのカーライフが少しでも良くなります様に。
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