先日レヴォーグ2.4 STIスポーツR EXの試乗ができましたので乗り味やスペック等の違いについて考察してみました。新型WRXでも採用されている新しいCVT(スバルパフォーマンストランスミッション)と2ピニオン式のパワステによって非常に高い動的質感が得られていました。
気になる車両の金額についてもグレード別にご紹介。試しに最上級グレードでオプションやSTIの部品をてんこ盛りにして試算してみたら驚愕の金額になってしまいました。
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2代目レヴォーグ(VN型)
2020年にレヴォーグは先代VM型からフルモデルチェンジしてVN型となりました。
先代はエンジンが1.6L(最高出力125 kW (170 PS)・最大トルク250 N·m (25.5 kgf·m))と2.0L(最高出力221 kW (300 PS)・最大トルク400 N·m (40.8 kgf·m))の2台体制でしたが、2代目はデビュー当初1.8L(最高出力130 kW (177 PS)・最大トルク300 N·m (30.6 kgf·m))の1種類のみでした。
そこに2021年11月25日の年次改良のタイミングで2.4L(最高出力202 kW (275 PS)・最大トルク375 N·m (38.2 kgf·m))のエンジンを積む「STI Sport R」・「STI Sport R EX」が追加されました。
使用するガソリンの種類はハイオクとなり、アイドリングストップ機能が備わっています。
デフォルトでオン状態ですが、センターインフォメーションディスプレイからオフにできます。
ここはリアルボタンでオフに出来ると良かったと感じました。
アプライドはB型となり、メーカーオプションにサンルーフが設定されています。
車名の由来
「LEVORG」とは、LEGACY(大いなる伝承物)、REVOLUTION(変革)、TOURINGの3つの単語を組み合わせて作られた造語です。
レガシィの販売戦略が海外に向けられたため、日本国内向けに開発されたのが始まりでした。
長い歴史を持つレガシィツーリングワゴンから正常進化したモデルと言えるでしょう。
レヴォーグの紹介記事が初めてでしたので念の為雑学的に。
レヴォーグ2.4 STIスポーツR EXの試乗レビュー
実は地元のスバルディーラーにレヴォーグ2.4が試乗車として配備され始めたのは今年の4月くらいだったのですが、連休があったりディーラーのイベントがあったりしてお客さんの来店が多く、試乗も多かったです。
その為他のお客さんのレヴォーグの試乗が落ち着いた今頃のレビューとなってしまいました。
乗り心地とハンドリング
ZF製電子制御ダンパー 出典:SUBARU
グレードがSTIスポーツ、STIスポーツRであれば写真の電子制御ダンパーが設定されており、電子制御によって車体の動きや状況をセンシングして乗り心地を可変的に制御します。
段差などの路面が悪い所ではごつごつ感がなるべく少なくなる様に制御し、加減速やコーナーリング時は前後左右に車が傾くのを少なく制御してスポーティーな走りを実現してくれます。
例え1番スポーティーなモードを選択していてもセンサーが路面の凹凸を検知すると2ミリsec(2/1000秒)の速さでアクティブに特性が変化してショックをいなしてくれます。
Comfort、Normal、Sport、Sport+の4つのモードに加え、Individualというオーナーが自由にセッティングを選べるモードもあります。
今回の試乗では1番乗り心地に振ったComfortと1番スポーティーなSport+を試しました。
Comfort:所々路面が悪い箇所もある一般道では、路面の凹凸をいなしていて快適で乗り心地も良かったです。それでいてフワフワし過ぎる事は無く、しっかりとした印象でした。
実はこのComfortモードはエアコンの効きをマイルドにしてくれるので、エアコンが苦手な方や女性の方にも優しいモードとなっています。
Sport+:若干の路面のコツコツ感は車内に入ってきて気持ち硬めの印象は出てきますが、その分足回りのしっかり感が出るので左右の傾き(ロール)が抑えられ、且つ路面の状況が分かり易かったです。
峠道などカーブが多いシーンで多くの恩恵を受けられるでしょう。
2ピニオン電動パワーステアリング
出典:SUBARU
また、大体時速50㎞を超える位のスピードでレーンチェンジする時は「オンザレール」というワードがピッタリのリニア感で、スムースな無駄がないハンドリングでした。
これは車体の剛性の高さ、先程の電子制御ダンパー、2ピニオン式の電動パワステが総合的に効いているな。とい感じました。
スバルパフォーマンストランスミッションが秀逸
新型WRX S4の試乗の記事でも書きましたが、2.4Lのエンジンに組み合わされる新型CVT,スバルパフォーマンストランスミッションが非常に秀逸で、パドルシフトを使用してシフトアップ・シフトダウンをした際のエンジンのブリッピングが気持ちよかったです。
賛否はありますが、まるでギアがあるかの様な制御で、特にシフトダウンした際は先代にあったギクシャク感が払拭されており、非常にスムースでした。
峠道の様なアップダウンがある道でパドルシフトを使ってスイスイ走りたくなってしまいます。
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金額やグレード比較
金額について
試しにSUBARUのWEB見積もりで、レヴォーグ2.4の最上級グレードのSTI Sport R EXを選び、ナビやサンルーフ、STIのエアロ、ホイールを全部盛りにしたところ、画像の様に金額がなんと驚きの650万円を超えてしまいました(爆)。
オプションや部品代だけで100万円を超える結果に…(;´Д`A “`
この位の金額になりますと輸入車に興味がある方であれば選択肢が分かれてくるのではないかと思います。
グレードの比較
今回はそれぞれのグレードの最上位である「EX」で気になるであろう項目を比較してみました。
これはアイサイトXが備わっているモデルになり、フロントのインパネには11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムがセットとなります。
グレード | GT-H EX | STI Sport EX | STI Sport R EX |
---|---|---|---|
メーカー希望小売価格 (消費税10%込) | 3,707,000円 | 4,092,000円 | 4,774,000円 |
エンジン | 1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” | 1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” | 2.4L DOHC 直噴ターボ “DIT” |
トランスミッション | リニアトロニック | リニアトロニック | スバルパフォーマンス トランスミッション |
アルミホイール (ブラック塗装+切削光輝) | 18インチ | 18インチ(STI Sport用) | 18インチ(STI Sport用) |
シート | トリコット/ファブリック (ブルーステッチ) | 本革 [ボルドー/ブラック(レッドステッチ)] | 本革 [ボルドー/ブラック(レッドステッチ)] |
メーター | 12.3インチフル液晶メーター (ホワイトリング) | 12.3インチフル液晶メーター (レッドリング、STIロゴ入り) | 12.3インチフル液晶メーター (レッドリング、STIロゴ入り) |
ドライブモードセレクト | ー | ○ | ○ |
電子制御ダンパー(ZF製) | ー | ○ | ○ |
WLTCモード燃費 [市街地モード/郊外モード/高速道路モード] | 13.6[10.0/14.5/15.3]km/L | 13.6[10.0/14.5/15.3]km/L | 11.0[7.4/11.6/13.3]km/L |
上記3グレード共通項目
- 駆動方式:AWD(常時全輪駆動)
- ヘッドライト:フルLEDハイ&ロービームランプ+アレイ式アダプティブドライビングビーム
ブラックベゼル+光輝加飾 - 11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム
- ハンズフリーオープンパワーリヤゲート(リヤゲートロックスイッチ付)
- アイサイトX テクノロジー(高度運転支援システム)
- 運転席シートポジションメモリー機能/ドアミラーメモリー&オート格納機能
- シートヒーター:運転席+助手席(3段階温度調整機能付)/後席左右
- パワーシート:運転席10ウェイ+助手席8ウェイ
- 歩行者保護エアバッグ
~まとめ~
今回試乗した2代目レヴォーグの2.4STIスポーツR EXを試乗して、1番印象に残ったのは室内空間の静粛性と、エンジン、新型CVT(スバルパフォーマンストランスミッション)のスムースさです。
最近の音量・排ガス規制でマフラーの音は限りなく小さくなり、車内では殆ど聞こえないレベルとなっています。その他、遮音性も先代と比べるとかなり静かで、ロードノイズも気にならないレベルでした。
運転の楽しさが完全にスポイルされているかと言われればそんなことはなく、加速をする際にアクセルを普段より踏み込んでいけば、良い感じにエンジン・排気音が聞こえます。
また、新型S4にも搭載されている新CVTはエンジンブレーキが必要な時にシフトダウンすると素早くブリッピングしてスムースに変速します。ハンドリングに関しても遊びや無駄が無いリニアなレーンチェンジが体感出来ました。
最上級グレードともなると乗り出しで500万円を超えてくるのでなかなか大きな買い物になりますが、非常にパフォーマンスが高くステーションワゴンを探されている方には一押しの車です。
あなたのカーライフが良くなります様に。
新車のレヴォーグをサブスクで乗るという方法もあり
通常車を購入する際は車両本体価格、法定費用(税金関係)、諸費用、代行費用が必要になります。
そのうちの諸費用は大体新車だと車両代金の1~2割程度かかってきます。
また、購入時の費用の他には、車検やタイヤなどの消耗品、年数が経てば修理費が必要になります。車検のタイミングは決まっていますが、交換部品によって左右されるので金額は突発的に必要になるケースがほとんどです。
そこで車をサブスク(リース)で乗るという方法もあります。
新車のレヴォーグですとグレードによりますが、月額定額41,260円〜乗る事ができます。
こちらは税金や初期費用コミ、完全月額定額の安心おトクなマイカーリースです。完全月額定額なので頭金やボーナス月の加算が無く、出費が管理しやすくなります。
メンテナンス費用は車種によってプランに含まれない場合もありますのでサイトのプランのシミュレーションでご確認ください。
契約満了後は車をもらえるオプションもあります。
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